3月1日(水)に小中合同で「総合的な学習の時間」発表会を行いました。特別ゲストとして、一昨年度から小学校の総合学習に協力してくださっている、上智大学の戸田先生を学校にお呼びしました。これまでオンラインで幾度となく一緒に授業をしてきましたが、対面するのは今回が初めてでした。子どもたちは、画面から飛び出してきたような「とだっち」に興奮していました。
まずはじめに、戸田先生から2学期にプレゼントとしていただいた名刺を使って、名刺交換を行いました。授業で教えてもらったマナーを思い出しながら、自分の名前や部の名前を伝えることができました。
続いて小学校の総合学習発表を行いました。この発表会で小学生が意識したことは、①戸田先生に「1年間の総合学習を経て、自分にどんな力が身に付いたか」を伝えること ②中学生に「自分たちのこれまでの活動を紹介し、来年度中学生になったら、何をしたいか」をアピールすること です。令和5年度、中学校での総合学習の第0次会と称し、これらを意識して、発表内容を考えてきました。
最初こそ緊張した様子でしたが、すぐにいつもの落ち着いた、余裕のある発表を行うことができました。文化祭で大勢の前で発表したことやオンラインで島根県の小学校と発表交流を行ってきた経験が生かせたのではないでしょうか。6年生4名それぞれが、自分なりの視点を持って、素直に感じたことを言葉にしていました。
中学生の発表からは、「2030年の松ヶ崎の理想の姿」を本気で思い描き、活動を進めている様子が伝わりました。発表態度や質問への受け答えは、小学生が目指すべき目標になったのではないでしょうか。小学生にとって、目指すべき目標である中学生が同一校舎で過ごしていることや今回のように交流活動が日常的にできることは、何よりも素晴らしい学びであると思います。
発表間の質疑応答の場面では、児童・生徒それぞれから積極的に質問する様子が見られました。時には厳しいように感じる質問が投げかけられることもありましたが、全員が自分の考えを自分なりの言葉で表現することができました。それは、今年度の活動に、一人ひとりが真剣に取り組み、思いを育んだからだと思います。
子供たちの発表からは様々な成長を実感することができました。「主体的に活動に取り組む力」「現状に満足することなく、より良い方法を探求する力」「積極的に人と関わり、自分の糧にしようとする力」「難しいと感じることから逃げずに挑戦しようとする力」「他者に共感し、協働して活動する力」例を挙げたらキリがありません。このような素晴らしい力を子どもたちが身につけられたのは、オンライン授業に携わってくださった戸田先生をはじめ、地域・保護者の皆様が温かく見守り、ご支援くださったおかげです。
ますます盛り上がりを見せる松ヶ崎小・中学校の「地域おこし」。これからさらにバージョンアップを図っていき、子どもたちの学びの充実に繋げていきたいと思います。「ここにしかない。ここでしかできない。」を合言葉に、日々の学習活動に邁進していきたいと思います! これからもどうぞ、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。